健康保険証と医療証
小さい子を病院に連れていく時、健康保険証とセットで乳幼児医療証のようなものを窓口に提出する人は多いと思う。
年収1000万円超の富裕層でなければ大体の自治体で発行してもらえる。
医療事務をしていた頃、これらの健康保険証や医療証を忘れてくる人が多かった。
忘れ方のパターンは「両方忘れる」「片方だけ忘れる」の2通りある。
まず健康保険証と医療証を両方忘れた場合、仮に診療費が3000円なら10割(3000円)負担になることは言うまでもない。
次に医療証だけを忘れるパターン。
この場合、健康保険証だけの計算になるので2割(小学校1年からは3割)負担だ。
最後に健康保険証の本体を忘れたパターン。
これが誤解されやすく、何度かお母さんから「医療証があれば無料でしょ!」と逆ギレされたがこの場合は全額自費になる。
仮にこの医療証が患者負担0円のものだったとしよう。
その役割は、健康保険で8割支払った残りの部分(本来なら患者が窓口で払う2割)を自治体が補助するというものだ。
子育て支援とかの福祉政策として。
なので前提として健康保険が適用されている必要があり、医療証単体では使えない。
ちなみに「両方忘れる」「片方だけ忘れる」どちらのパターンであっても、後日手続きをすれば返金してもらえる。
ただ余計な手間を省きたいなら、受診時は健康保険証や医療証をきちんと持参しよう。
しっかりした親御さんは、診察券・健康保険証・医療証・母子手帳・お薬手帳等をケースやポーチで1箇所にまとめていた。
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お洒落な革ケースは数千円、ビニールポーチなら数百円あれば購入できる。
健康保険証はマイナンバーカードに統合されつつあるが、医療証は現状対象外になっているので受診時は忘れずに持参しよう。