【暮らし】無職による少額アドセンス・アフィリエイト確定申告の全手順

確定申告2022

2022年分の確定申告

昨年(2022年分)の確定申告を済ませてきた。

昨年は「失業保険」「Googleアドセンス」「もしもアフィリエイト」の3収入あったが、失業保険は非課税なので対象外。

残る2つも少額なので所得税は0円だった。

所得税というのは課税所得にパーセンテージをかけて計算する。

課税所得の計算

しかし年収48万円未満なら、基礎控除で吸収できるので課税所得は0円。

よって所得税も0円だ。

仮に私の昨年収入が1000円だとしよう。

所得税0円

社会保険料(健康保険・年金)を控除に積み上げる必要もない。

課税所得が0円なら所得税も0円だ。

0円なら確定申告の義務はないけど、ここで申告しておけば収入情報が区役所にも伝わるので住民税等が正しく計算される。

税務署から区役所へ

やましいことがないなら申告しておいて損はない。

準備

確定申告の書類作成で用意するものは以下の通り。

確定申告作成で用意するもの

収入レポートは各サイトで印刷できる。

アドセンスなら「お支払い > お支払い情報 > ご利用履歴」から表示期間を「前年」にすれば各月の収益が表示される。

8000円未満(未振込)であっても確定している分が対象。

アドセンスのレポート

もしもアフィリエイトは「売上レポート > 月次」で期間を2022年にして「レポート表示」ボタンを押せば出てくる。

なおW報酬やWebコンテストで賞金を貰っている人はそれらも計上しよう。

もしもアフィリエイトのレポート

社会保険料の支払い証明書は10月頃にハガキで届く。

ただし基礎控除48万円で所得税が0円になるならそれ以上控除を積み上げてもあまり意味はない。

社会保険料控除証明書

あとは免許証とマイナンバーカード。

マイナンバーカードは手元にないので個人番号通知書で代用することにした。

書類作成

提出書類は国税庁が公開している「確定申告書等作成コーナー」で作成できる。

マイナンバーカードがあればe-Tax(インターネット提出)もできるが、手元にないので紙で税務署に持ち込むことにした。

まずは同サイトにアクセス。

作成開始

トップページにある「作成開始」を押す。

次に「印刷して提出」を押す。

印刷して提出

「利用規約に同意して次へ」を押す。

利用規約に同意して次へ

昨年(2022年)の申告なので「令和4年分」を押す。

令和4年分

「所得税」を押す。

所得税ボタンを押す

「次へ進む」を押す。

次へ進むボタンを押す

一番上には自分の生年月日を入力。

給料以外(アドセンス&アフィリエイト)の申告をしたいので「はい」

あとの2つは「いいえ」にして「次へ進む」を押す。

生年月日と申告内容

最初に行うのは収入申告。

アドセンスとアフィリエイトは両方「雑所得 – その他」なのでそのカテゴリの「入力する」を押す。

収入金額

「入力する」を押す。

雑所得の入力

下記内容を入力。

種目その他
広告収入
業務に該当しますか?いいえ
収入金額100円
必要経費0円
源泉徴収税額0円
所得の生ずる場所又は法人番号東京都渋谷区渋谷3丁目21番3号
報酬などの支払者の氏名・名称グーグル合同会社

サーバー代とかは経費で使えそうだけどどのみち所得税0円なので申告せず。

源泉徴収はされていないので0円を入力。

ちなみに源泉徴収というのはサラリーマンの給料のように、収入からあらかじめ所得税を引かれるシステムのことだ。

源泉徴収

アドセンスの分はこれでOK。

アドセンスの分

アフィリエイトの分も申請するので「続けてもう1件入力」を押す。

下記内容を入力。

種目その他
広告収入
業務に該当しますか?いいえ
収入金額900円
必要経費0円
源泉徴収税額0円
所得の生ずる場所又は法人番号東京都品川区東品川2丁目2番24号
報酬などの支払者の氏名・名称株式会社もしも

入力できたら「入力内容の確認」を押す。

アフィリエイトの分

2件とも正しい内容なら「次へ進む」を押す。

雑所得の入力結果

他の収入がなければ「入力終了(次へ)」を押す。

収入金額の入力結果

次は控除入力だけど、基礎控除48万円未満ならこれで十分。

何も追加せず「入力終了(次へ)」を押す。

控除の入力

その他の控除も必要ない。

「入力終了(次へ)」を押す。

控除その他の入力

入力(収入ひく控除)の結果、納税額は0円となった。

「次へ」を押す。

計算結果

住民税に関する注意事項。

一通り読んだら「入力終了(次へ)」を押す。

住民税等入力

最後に入れるのは納税者の個人情報。

住所・提出先税務署・氏名などを入力して「次へ進む」を押す。

住所
提出先税務署
氏名

マイナンバーを入力して「次へ進む」を押す。

これで必要なデータは全て入力できた。

マイナンバー入力

「帳票表示・印刷」を押すとpdfでダウンロードされる。

「次へ」を押す。

帳票表示・印刷

「終了する」を押す。

終了する

Webサイトでの作業はこれでおしまい。

提出準備

先ほどダウンロードしたpdfを開く。

ダウンロードしたpdf

中には計6ページ入っている。

これらをプリンターでモノクロ印刷。

pdfの中身

印刷結果の1枚に台紙があるので、ここに身分証明書のコピーを貼る。

マイナンバーカードがある人はそれを、無い人は個人番号通知カードと運転免許証等のモノクロコピーをのり付けする。

本人確認書類の貼り付け

これでいつでも提出できる状態になった。

提出

あとは書類作成時に指定した管轄の税務署に提出するだけ。

確定申告期間(2/16~3/15)で税務署の営業時間内ならアポは不要。

順番を取り、呼ばれたら印刷した6ページ(台紙には身分証明書のコピーを貼った状態)を全て渡す。

提出物

すると受領済みのハンコを押した控えを返却してくれる。

そして「お疲れさまでした」と言われて終了。

返却物

一応、印鑑やらアドセンス&アフィリエイトの収入レポートも持参したけど、何も求められずただ書類6枚を渡しただけ。

これが個人事業主なら経費の領収書とかもっと準備が大変なんだろうけど、無職の少額申請は決して難しくはない。

今はYouTuberを始めとするフリーランスが増えているので、こういう作業を学校で疑似体験させれば役立つのになと思った。

2023年のインボイス対応

小売業者は「インボイスを発行しないと契約を切られる」リスクがあるが、少額アフィリエイトやアドセンスはほぼ無害。

免税事業者だからといってASPからアカウントを削除される事は考えにくいし、アドセンスに至っては消費税が含まれない報酬だ。

消費税納税義務は年間売上1000万円以上なので、それより少ない人は2022年と同じ手順で所得税だけを確定申告すればOK。

インボイスの為の登録や追加作業は一切不要。

ただ状況は十人十色なので、副業とか特殊なASPとかでインボイス対応が必要なケースもあるのでその辺は自己責任でよろしく。