【漫画】仕事・職業漫画の厳選10作品

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仕事・職業漫画の1~10位

今回紹介するのは仕事や職業を描いた漫画。

職業の例として「医者」「料理人」「警察官」「探偵」等があるが、もちろんサラリーマンやその他の仕事を描いた漫画も沢山ある。

そんな職業系漫画の中から、10作品をピックアップしてみた。

選考基準は私の好みであり、作品の優劣を示すものではありません。
第1位「フラジャイル 病理医岸京一郎の所見」
フラジャイル 病理医岸京一郎の所見
講談社 Webサイトより画像引用

壮望会第一総合病院で病理医を務める岸京一郎(きし けいいちろう)

患者を直接診察する臨床医とは違い、病理医の仕事は病理室での検体精査。表舞台に立つことのない医師だ。

しかしその存在は大きい。「この腫瘍は良性か悪性か」「癌なのかそうでないのか」と臨床医が診断に迷った時、意見を求めるのが病理医なのだ。

数少ない病理医の1人であり、極めて優秀な岸先生だが、致命的な欠点があった。それは傲慢で嫌味な性格。納得のいかない診断をした臨床医にはとことん議論を吹っ掛ける。

相手が他科の医師でも、役所のお偉いさんでも忖度一切なし。ただし患者には真摯に向き合う。医学的なエビデンス(根拠)を振りかざしてひたすら我が道を突き進む。

[単行本] 1 – 27巻
(最新27巻は2024年2月22日発売)

感想

岸先生・森井君・宮崎先生・後に出てくる某製薬会社のコンビとか良い意味でクセのある人物が多くて楽しい。これだけの医学漫画を描くには入念な取材が必要だったと思う。専門的な話なのに素人でも楽しめるストーリーに仕上がっているのが素晴らしい。

第2位「バーテンダー」
バーテンダー
集英社 Webサイトより画像引用

佐々倉溜(ささくらりゅう)26歳。

ヨーロッパのカクテルコンクールで優勝経験を持つ凄腕バーテンダー。彼が作り出す繊細なカクテルは「神のグラス」と称される。ただし仕事外では気の抜けた優男。

そんな佐々倉が日本に帰国。早速東京のバーに就職した。バーに来るお客さんは十人十色。お酒が好きな中年男性も来るし、悩みを抱えた若い女性も来る。

佐々倉はカウンター越しに客の話を聞き、そっとカクテルを差し出す。その客に最もふさわしい一杯を。

[単行本] 1 – 21巻 <完結>
(最新21巻は2012年2月17日発売)

感想

(1)バーに悩みを抱えた客が来る(2)佐々倉がカクテルを出す(3)カクテルの由来やエピソードを話して客をすっきりさせる というシンプルな一話完結漫画。絵が上手くて話がスマートなので非常に読みやすい。バーやカクテルに親近感がわく作品。

第3位「王様の仕立て屋〜サルト・フィニート〜」
王様の仕立て屋〜サルト・フィニート〜
集英社 Webサイトより画像引用

現代のイタリアが舞台のお話。

織部悠(おりべゆう)26歳男性。メガネの似合う日本人。伝説的職人マリオの最後の弟子。親方亡き後、ナポリで仕立て屋をしながら親方の残した借金を返し続けている。

オリベの矜持。それは仕立て屋として培ってきた技術で、客の「これから」を演出すること。

たかがスーツ。されどスーツ。彼の仕立てたスーツは客の人生を大きく左右する。

[単行本] 1 – 32巻 <完結(続編あり)>
(最新32巻は2011年11月4日発売)

感想

正直スーツのことはさっぱりなのでうんちく部分は読み流しているけど、ストーリーとキャラが面白い作品。続編に「サルトリア・ナポレターナ」「フィオリ・ディ・ジラソーレ」「下町テーラー」があるけど本編が好きなら「サルトリア・ナポレターナ」は必見。

第4位「宇宙兄弟」
宇宙兄弟
講談社 Webサイトより画像引用

南波六太(なんばむった)と南波日々人(なんばひびと)は、小さい頃に宇宙飛行士に憧れていた兄弟。

兄のムッタは夢を諦め、大学院を卒業して大企業に就職したが、31歳でリストラされて現在無職。

一方、弟のヒビトは夢を実現させてNASAの宇宙飛行士になり、28歳の若さで日本人初の月面着陸者に選ばれた。

弟とは対照的な境遇に悶々とする兄ムッタ。そんなある日JAXAから封筒が届く。中に入っていたのは母がこっそり応募した「新規宇宙飛行士 選抜試験」の1次審査の案内だった。

宇宙へ行きたい。31歳のムッタは弟が辿った道をなぞるように、厳しい宇宙飛行士選抜試験に挑むのであった。

[単行本] 1 – 43巻
(最新43巻は2023年9月22日発売)

感想

宇宙飛行士を身近に感じられる漫画。どんな風に応募して、どんな試験があって、どんな人が選ばれるのか。そして宇宙飛行士になった後はどういう活動をするのか。駄目人間のムッタが時折見せる鋭さが見どころ。

第5位「こちら葛飾区亀有公園前派出所」
こちら葛飾区亀有公園前派出所
集英社 Webサイトより画像引用

1976年「週刊少年ジャンプ」連載開始から40年。2016年9月に連載終了したがコミックスにして実に200巻。

あれから5年。連載終了後にジャンプで掲載された読み切り数作や、描きおろし数本、ストックのあった扉絵やショートストーリー等を集約して201巻が発売された。

改めて「こち亀」を一言で説明するのは困難だが、基本的には一話完結のバラエティ漫画。

主人公の両津勘吉(りょうつかんきち)は警察官だけどその枠に留まらず、ギャンブルやバイトは日常茶飯事。アニメ・ゲーム・パチンコ・競馬など趣味の話もあれば、大金を使う話や、少年時代の感動話もあり、雑学の宝庫とも言える作品。

[単行本] 1 – 201巻
(最新201巻は2021年10月4日発売)

感想

全部で1960話もあるこち亀。人それぞれ好きな話があると思うが、私は「不動産」「発明」「大会(暴走機関車とか)」「漁船」あたりが印象深い。「炎の車販売業!!(91巻)」で堂々とコーヒーを飲む両さんと車を買い取る中川なんて最高の展開だった。

第6位「バクマン」
バクマン
集英社 Webサイトより画像引用

「デスノート」の大場つぐみ先生(原作)と小畑健先生(作画)が描く漫画家物語。

中学校で出会った真城最高(ましろもりたか)と高木秋人(たかぎあきと)はコンビを組んで漫画家を目指すようになる。画力に秀でる真城、計算されたシナリオが得意な高木。

ペンネームは二人の名前と、好きな女の子の名前から取って亜城木夢叶(あしろぎむと)とした。

漫画家をしていた真城の叔父の仕事場を借り、漫画原稿を1本完成させ、二人は早速出版社に持ち込んで手応えを見ようと決める。ジャンプでお馴染みの集英社編集部に。

[単行本] 1 – 20巻 <完結>
(最新20巻は2012年7月9日発売)
(文庫版は全12巻)

感想

「デスノート」で実績のある大場先生と小畑先生。題材はガラッと変わったけど、相変わらずテンポの良い進行と絵の上手さが際立っている。内容はもちろん面白いんだけど、今売れている漫画家はみんなこんな苦労しているんだろうなと勉強させられる作品。

第7位「ラジエーションハウス」
ラジエーションハウス
集英社 Webサイトより画像引用

五十嵐唯織(いがらしいおり)28歳男性、診療放射線技師。

勤務病院をクビになってしまったが、幼馴染の女の子が女医をしている甘春(あまかす)総合病院でタイミングよく技師の募集が出ており、無事採用された五十嵐。

診療放射線技師といえば、医師の指示に従い、レントゲンやCT等を撮影するのが主な仕事。

普段はボーっとしている五十嵐だけど、彼は凡庸な技師ではなかった。他者には見えないものが診える。医師免許を持つ異色の診療放射線技師がその目で真実を見極める。

[単行本] 1 – 16巻
(最新16巻は2024年5月17日発売)

感想

ただの医療漫画ではなく放射線科に焦点を置いた作品。数巻読んで面白いなぁと思っていたら、あれよあれよという間にドラマ化、映画化、ドラマの続編決定と一躍脚光を浴びた作品。

第8位「医龍-Team Medical Dragon-」
医龍-Team Medical Dragon-
小学館 Webサイトより画像引用

医師を辞めて仙台でくすぶっていた天才外科医・朝田龍太郎をスカウトしたのは、明真(めいしん)大学付属病院の助教授で女医の加藤晶(かとうあきら)だった。

加藤は次期教授の座を狙っており、そのためには論文の症例としてバチスタ手術が必要だった。朝田は加藤の依頼を承諾し、明真大学附属病院に心臓外科医として入局。

大学病院は教授を頂点とする旧態依然の権力構造があったが、朝田はしがらみを無視して立ち振る舞い、仲間を集めて難手術を次々成功させていく。

やがて教授戦を迎えることになるが、そこには加藤の予想をはるかに上回る深い闇が待っていた。

[単行本] 1 – 25巻 <完結>
(最新25巻は2011年2月26日発売)
(文庫版は全16巻)

感想

天才外科医が医療現場で活躍すると共に、大学病院のしがらみに風穴を開けるストーリー。「白い巨塔」よりは治療シーンが多いので漫画的で読みやすい。この作品はフィクションだけど権力争いのある職場はどこにでもあるんだろうなと考えさせられる。

第9位「食キング」
食キング
日本文芸社 Webサイトより画像引用

北方歳三(きたかたとしぞう)は函館にある老舗レストラン「五稜郭亭」でシェフを務め、高い技術力と食べる人の気持ちに寄り添った料理を提供する伝説のシェフだった。

しかし事情により「五稜郭亭」から離れた北方は、廃業の危機にある飲食店からの依頼を受けて再建を支援する「再建請負人」として全国を回っていた。

過去の栄光にすがる、慢心、客をないがしろにする。そんな問題を抱えた店主たちに、北方が意外な特訓で料理人としての初心を取り戻させる。

[単行本] 1 – 27巻 <完結(続編あり)>
(最新27巻は2004年6月18日発売)

感想

一話完結(または数話で1エピソード)でテンポよく進む料理漫画。客が離れた店に赴き、北方の料理や特訓で目を覚まさせ、店が繁盛するというシンプルな構成。本編が気に入れば続編「極食キング(全5巻)」も同じようなノリなので楽しめると思う。

第10位「将太の寿司」
将太の寿司
講談社 Webサイトより画像引用

北海道小樽市にある巴寿司の息子・関口将太。

昔は繁盛していた巴寿司だったが、大型寿司チェーンの笹寿司から執拗な嫌がらせを受けて経営が傾き、母を亡くし、父親もすっかり生気を失っていた。

そんなある日、小樽で寿司コンテストが開催される事を知った将太は父親に出場を勧める。父はやる気を見せていたが笹寿司の妨害工作で重体になってしまう。

寿司を握れない父親に代わり、将太が寿司コンテストに出場することを決意。まだ寿司を握ったことのない将太が、ここから寿司職人として成長していく。

[単行本] 1 – 27巻 <完結(続編あり)>
(最新27巻は1997年7月15日発売)
(文庫版は全14巻)

感想

未熟な将太が努力とアイデアで困難を乗り越えていく寿司物語。会話や展開など古臭いところが多く、特に序盤は絵やキャラがいまいちだけど対決シーンは面白い。これが尻上がりに良くなっていき続編「全国大会編」では全体的に熟成された内容になっている。

漫画で深まる職業知識

職業漫画の良いところは、やはりその分野の知識が分かりやすく手に入ることだろう。

「このカクテルは飲みやすそう。バーに行ったら頼んでみよう」とか「漫画家になるにはこういう道があるのか」とか。

サラリーマンの「島耕作シリーズ」とかホストの「夜王」とか職業漫画はいくらでもあるけど、お勧めの作品となるとやはり上記10作品だろうか。