冒険・バトル漫画の1~10位
今回は冒険・バトル系の漫画から10作品を選んでみた。
なお転生チートは別記事(異世界転生(無双系)漫画の厳選10作品)でまとめ済みなので除外。転生要素のないバトル漫画のみを対象とする。
選考基準は私の好みであり、作品の優劣を示すものではありません。
第1位「ワールドトリガー」
現代日本の三門市。人口28万人。
かつて、近界民(ネイバー)と呼ばれる侵略者が門をくぐって異世界から侵攻してきたが、秘密裏に結成されていた界境防衛組織(ボーダー)の活躍により迎撃成功。
あの事件から4年。ひとりの少年が三門市を訪れる。空閑遊真(くがゆうま)15歳。素性としてはネイバーだが、侵略の意思はなく、目的があって門の向こうからやって来た。
遊真は三門市立第三中学校に転入。そこでボーダーC級隊員の三雲修(みくもおさむ)と出会う。その後修に協力するためボーダーに入隊し、やがて頭角を現していく。
[単行本] 1 – 27巻
(最新27巻は2024年5月2日発売)
感想
絵があっさりしていて見やすいのと、話がテンポよく進むので一気に読める。登場キャラは多いけどキャラ作りがしっかりしているので顔と名前がしっかり識別できる。トリガーの組み合わせなど戦略要素もあり総じてよく作り込まれている作品。
第2位「HUNTER×HUNTER(ハンターハンター)」
辺境の島で暮らす少年ゴン=フリークス。
行方不明の父親がハンターだと知ったゴンは、自分もハンターになって父親を捜し出したいと思うようになる。
ゴンが11歳になった年。育て親のミトを説得し、一人島を出てハンター試験に参加する。
試験会場に向かう途中、レオリオ・クラピカと知り合い、一次試験では同い年のキルアと意気投合。
協力して難関と言われるハンター試験合格を目指す。
[単行本] 1 – 38巻
(最新38巻は2024年9月4日発売)
感想
絵や伏線の利いたストーリーは「幽☆遊☆白書」の頃より洗練されている。内容は文句無しに面白いんだけど、休載期間が長いので週刊誌どころか月刊誌より進行が遅い。もしこれから読み始める人がいるならアルカ編(32巻)までで一旦ストップした方が良いと思う。
第3位「ONE PIECE(ワンピース)」
小さな港村で海賊に憧れる少年ルフィ。
ルフィは悪魔の実と呼ばれる果実を食べたため、カナヅチになってしまう。泳げないルフィを山賊が海に放り投げるが、村にいた海賊の船長が片腕を犠牲にして助けてくれた。
彼のような男になりたい。仲間を集めて世界一の財宝を見つけたい。海賊王になりたい。
それから10年。悪魔の実がもたらすゴムゴムの能力を鍛えぬいたルフィが、仲間を求めて一人で海に出航する。
[単行本] 1 – 1110巻
(最新110巻は2024年11月1日発売)
(電子書籍版は12月4日発売)
感想
勧善懲悪なので気張らずに読める。序盤はお尋ね者レベルだったルフィが、実力・実績・懸賞金を積み上げて一大海賊団を築いていく過程が面白い。ゾロ・サンジ・レイリーなど登場人物も魅力的。ただ味方が増える度に戦いの描写が長尺化しているのは難点。
第4位「ワンパンマン」
3年前は就職活動をする一般男性だったサイタマ。
ハゲるぐらい必死に特訓して、どんな敵でもワンパンチで倒せる圧倒的実力を身につけた。
この世界には時折、人類を危険にさらす怪人が現れる。本職のヒーローが手に負えない凶悪な怪人もいるが、サイタマならいともたやすく倒せてしまう。
そんな彼が今悩んでいること。
「圧倒的な力ってのは、つまらないもんだ」
強くなりすぎた男・サイタマは、今日も災害級の敵をワンパンチであっさり倒して溜息を吐くのであった。
[単行本] 1 – 32巻
(最新32巻は2024年11月1日発売)
(電子書籍版は2024年12月4日発売)
感想
この漫画の素晴らしい点は、サイタマが圧倒的に強いという設定を最新巻(現時点だと24巻)でも保っている事だろう。時代劇の暴れん坊将軍のような「期待通りのオチ」を体現している漫画だと思う。
第5位「ドラゴンボール」
山奥に住むわんぱく小僧の孫悟空。
尻尾が生えている孫悟空は、素手で薪を割ったり、崖から飛び降りて無傷だったり、人間離れした身体能力を持つ。
そんな孫悟空の住処を訪ねたのは若い女性ブルマ。悟空の家に保管されているボールを譲ってほしいと交渉する。
そのボールはドラゴンボールと呼ばれ、世界中に散らばる7個全てを集めることができれば、神龍が現れてどんな願いも1つだけ叶えてくれるという神秘的な代物。
祖父の形見だからと断る悟空に対し、ブルマは残りのボール探しの協力を依頼。ボディーガード役としてボールごと悟空を連れ出すことに成功した。
[単行本] 1 – 42巻 <完結>
(最新42巻は1995年8月4日発売)
(完全版は全34巻)
感想
言わずと知れた大人気漫画。最初はドラゴンボール集めが中心だけど、悟空が大きくなるあたりから気(キ)をまとったり、空を飛んだりと独特の戦闘スタイルが確立される。単行本42巻の続編にあたる「ドラゴンボール超(作画はとよたろう先生)」も面白い。
第6位「バキ」
東京ドームの地下闘技場で開催された最大トーナメント。空手家・柔術家・力士など32名の精鋭が参加する勝ち抜き大会で、王者に輝いたのは範馬刃牙(17歳高校生)だった。
その死闘を描いたのが「グラップラー刃牙」でその続編にあたるのが本作「バキ」
遠く離れた地で、東京での死闘に刺激を受けた者たちが居た。
強すぎるせいで敗北を味わったことのない5名の死刑囚。自分たちを収容している刑務所を難なく脱獄し、自分たちを倒す可能性のある戦士と戦うため東京へと向かった。
[単行本] 1 – 31巻 <完結(続編あり)>
(最新31巻は2006年3月8日発売)
(新装版は全18巻)
感想
年々人気が高まるバキシリーズ。「グラップラー刃牙」「バキ」「範馬刃牙」「刃牙道」その他スピンオフも含めれば100冊以上。お金と時間に余裕があるなら全巻揃えるのも良いが、そこまで余裕がないなら「バキ」だけでも読むのが良いと思う。
第7位「幽☆遊☆白書」
浦飯幽助(うらめしゆうすけ)14歳。
街でも評判の不良中学生だったが、子供をかばって車に轢かれて死亡。
しかしなぜか死後幽霊となって町を漂っている所を、霊界からの使者を自称する女の子に声をかけられる。
聞くと幽助の死は予定外だったという。生き返るための試練を受けるかと問われるが、不良の自分が生き返ったところで誰も喜ばないと即決で辞退。
そのまま自分の葬式を空から眺めていると、ヘラヘラ笑う生徒にまざって、大泣きする幼馴染の女の子や、喧嘩相手の不良、教師、母親、幽助が助けた子供の姿もあった。
普段は聞けない気持ちを知った幽助は、霊界からの使者につぶやく。「生き返るための試練ってやつ、受けてーんだ」
[単行本] 1 – 19巻 <完結>
(最新19巻は2015年2月4日発売)
(文庫版は全12巻)
感想
「HUNTER×HUNTER」に比べると絵の粗さはあるけどエピソードが凄い。自分の葬式を見るとか、誰かに憑依して暴れるとか、一時的に生き返るとか。後半に出てくる「あいうえお」が一文字ずつ消えるとか能力設定も斬新。稀代の漫画家だと思う。
第8位「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」
集英社 Webサイトより画像引用
ドラゴンクエストの設定を活かしたオリジナル漫画。
勇者アバンが魔王ハドラーを倒して十数年が経った頃、モンスターが住むデルムリン島では少年ダイが鬼面道士に育てられてすくすく育っていた。
ある日、島のモンスターが魔王復活の影響で凶暴化。そこに勇者アバンと弟子のポップが現れて事態を鎮静化。ダイもアバンの弟子となり勇者としての修行を始める。
しかし修業の最中、復活した魔王がデルムリン島に襲来しアバンは身命を賭してハドラーと対峙する。
[単行本] 1 – 37巻 <完結>
(最新37巻は1997年6月9日発売)
感想
序盤は子供っぽさが目立つけど、ヒュンケル戦やフレイザード戦を経ての中盤からラストにかけてはストーリーも画力も申し分ない。ゲームだとステータスの弱いパーティーメンバーは真っ先に外されるけど、最弱だったポップが最後までダイと並び立つ姿はぐっとくるものがあった。マァムやレオナ等のキャラも立っており記憶に残る作品。
第9位「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」
明治十一年の東京下町。
廃刀令を無視して闊歩する流浪人(るろうに)がいた。年齢不詳の優男・緋村剣心(ひむらけんしん)
彼が巷を騒がす「人斬り抜刀斎」だと目星をつけたのは神谷活心流の師範代・神谷薫(かみやかおる) 神谷活心流をかたり人斬りを続ける抜刀斎をようやく捕まえたと思った。
しかし彼が所持していたのは切れ味のない逆刃刀(さかばとう)だった。疑いが晴れて解放される剣心。
その後、本物の人斬りが神谷道場を襲撃。薫のピンチに現れたのは逆刃刀を携えた剣心だった。
[単行本] 1 – 28巻 <完結(続編あり>
(最新28巻は1999年11月9日発売)
(文庫版は全14巻)
感想
1990年代後半に人気を博した週刊少年ジャンプ連載漫画。飛天御剣流・二重の極み・牙突などリアルタイムで見ていた世代は真似したことと思う。ジャンプスクエアでは続編「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚・北海道編-」が連載中。
第10位「北斗の拳」
核戦争で荒廃した世界。
秩序はなく、暴力がはびこり、力を持たない者たちは殺戮と略奪に怯えながら暮らしていた。
そんな廃れた世界に一人の旅人がいた。ケンシロウ。一子相伝の暗殺拳「北斗神拳」の継承者。
肉体の経絡秘孔(けいらくひこう)を突くことで、体内から破壊する一撃必殺の拳法。
ヒャッハー(悪党・略奪者)に虐げられる弱者を北斗神拳で助けて回るケンシロウ。しかし「北斗現れるところ乱あり」の伝承通り次々と強敵が現れるのであった。
[単行本] 1 – 27巻 <完結>
(最新27巻は1989年3月15日発売)
(文庫版は全15巻)
感想
昭和連載の古典的漫画。私が「北斗の拳」を買ったのは1990年代後半だったが、その時すでに本屋に並んでいたのは文庫版だった。あれからさらに20年以上経ち、アニメはさすがに古臭さが目立つが、漫画の方は現代でも十分通用するので挙げさせてもらった。
バトル漫画と言えばジャンプ系
色々候補を考えたけど、冒険・バトルで思いつく作品は大体ジャンプ系だった。
他にも「ジョジョの奇妙な冒険」「鬼滅の刃」「天上天下」など枚挙にいとまがないが、読みやすさや読み返す頻度などを勘案して上記10作とさせて貰った。
あくまで私の好きな作品のランキングなので、何卒ご了承ください。