Wi-Fiの周波数
2024年1月現在、Wi-FIには3つの周波数帯がある。
昔から使われている「2.4GHz (ギガヘルツ)」と2010年代に普及した「5GHz」と2022年に認可されたばかりの「6GHz」だ。
うちにあるバッファロー社のWi-Fiルーターは「6GHz」は非対応だけど「2.4GHz」「5GHz」なら選択することができる。
なお、これは親機が発する電波の話。
子機側もこれらの周波数に対応していなければ通信できない。
親機も子機も「2.4GHz」「5GHz」に対応していれば好きな方を使うことができる。
速度は「5GHz」の方が早いけど、壁などの障害物が多い空間でより遠くまで電波を届けたいなら「2.4GHz」の方が優秀。
「2.4GHz」でもスマホでYouTubeを見るぐらいなら十分な速度だ。
ただ電波干渉がある点に注意。
電子レンジで検証
Bluetoothも同じ周波数帯だけど、最も分かりやすいのは高出力の電子レンジなのでこちらで検証してみたいと思う。
まず「2.4GHz」の方のWi-Fiに接続。
電子レンジの近くにスマホを設置。
YouTubeの適当なライブ放送を流す。
リアルタイムの動画なら先読みはできないので、通信が途切れたらすぐ停止するからだ。
よどみなく動画が流れている状態で電子レンジの温めを実行。
すると数秒後にはぐるぐるマークが出て動画が途切れた。
何度同じ手順を繰り返しても、電子レンジを動かして数秒~20秒で必ずWi-Fiが切断されるので原因は明らかだろう。
電子レンジの使用は「2.4GHz」のWi-Fiに干渉することが実証できた。
ただ、この範囲については微妙だ。
電子レンジと無関係な場所なら影響はなく、電子レンジのすぐそばだとWi-Fiが切断されるというのははっきりしている。
しかし電子レンジから数メートル離れた向こう側は、通信はできているけどたまに途切れるという非常に曖昧な結果だった。
条件によっては電子レンジのすぐそば以外でも影響が出ることは覚えておこう。
電子レンジ使用時の配慮
Wi-Fiが「2.4GHz」だと電子レンジの影響を受けることは前述の通り。
「5GHz」ならその心配はないが、距離優先で「2.4GHz」を使いたい人もいるだろう。
事情は人それぞれだ。
電子レンジを使う側は、そばにいる人たちが「2.4GHz」「5GHz」どちらでWi-Fiしているかなんていちいち気にしていられない。
ただ声掛けはしてあげよう。
ホースを踏む時に声をかけるように、
一声発するだけで良い。
年にそう何度もあるシチュエーションではないし、気心の知れた相手なら「電子レンジ使うよ」と言うぐらい苦ではないだろう。
家庭だけではなく会社でもそう。
リモート会議をするような会議室と、電子レンジのある休憩室が隣接している場合は思わぬトラブルが起きかねない。
状況に応じた配慮を心がけよう。