スーパーの果物売り場
6月(または12月)になると近所のスーパーにはキウイが登場する。
時にはキウイ専門の売り子さんが果物コーナーに立ち、ビニール袋やバケツに入ったキウイを販売するのが風物詩。
その一生懸命な姿を見るとつい買ってしまいそうになるが、結局買わずに通り過ぎるのが毎年のパターンだった。
キウイジュースは嫌いではないが、皮付きのキウイはここ何年も食べていない。
買うとしてもパックに入ったカットフルーツぐらい。
味は好きなんだけど、プリンのようにスプーンですくって食べるのが何となく合わなかった。
その話を誰かにすると「そんなの適当にぶつ切りにして爪楊枝で食べればいいじゃん」と言われて目からうろこが落ちる。
確かにそうだ。自分で食べるだけなら外見を気にする必要はなかった。
よし今度こそ買おうと思い近寄ると、そこには普通のキウイだけではなく、ゴールデンキウイなるものが売られていた。
果肉が緑ではなく黄色いキウイ。普通のキウイよりも酸味が少なくトロピカルな甘みがある。
何だかわからないが商品説明のポップには「甘いキウイ」という売り文句が書かれている。ならば甘いキウイを買おう。
2個で300円のゴールデンキウイを買ってそのまま帰宅した。
冷蔵庫で十分冷やした後、さっそくお手軽カットに挑戦する。
お皿に入れて爪楊枝を刺したら完成。なるほどこれならカットフルーツと同じように食べられる。
食べてびっくり。ゴールデンキウイって想像以上においしい。
全体的に甘くて柔らかくて桃のようにトロっとしているが、種の食感やわずかな酸味からキウイらしさも感じ取れる。
イチゴやメロンに勝るとは言わないが、1個150円から買える敷居の低さを考えれば、もっと売れてもおかしくないと思う。
あの味が忘れられず
上記記事を書いたのは12月だったが、翌年6月にスーパーに行くと今年もキウイが売られていた。
すっかりキウイの美味しさに魅せられたので、今年はバケツで購入した。
1個おまけしてもらってラッキー。
毎年とは言わないが、一度食べたらまた食べたくおいしさだ。
こんなことならもっと早く食べておけば良かった。