
「英雄伝説 閃の軌跡」とは
TVアニメ「英雄伝説 閃の軌跡」が2023年初旬に放送されると聞き、喜ぶファンがいる一方、ピンとこない人もいるだろう。
そもそも「英雄伝説」は老舗ゲームメーカーの日本ファルコムが手掛けるRPGだ。
日本ファルコムはファミコン時代から存在していて「英雄伝説シリーズ」「イースシリーズ」が二大看板となっている。

英雄伝説・イースはどちらもファンタジー系RPGだけど、システムに違いがある
英雄伝説がコマンド選択式なのに対し、イースはアクションバトルを基本としている。

さて、今回アニメ化されるのは英雄伝説シリーズの「閃の軌跡」だが、英雄伝説は数が多くて系譜がとても複雑だ。
ある意味 “ガンダム” のようなもので、全作品が一本に繋がっている訳ではない。

私は閃の軌跡Ⅰから始めてⅣまでプレイしたが、過去作を知らなくても十分楽しめた。
ただし前作から出演しているキャラ同士の掛け合いで「?」となるシーンはあったので、100%楽しみたいなら過去作も推奨。
零・碧はHD化したPS4版が発売されているので遊びやすいが、画面にレトロさを感じる部分はあるかも知れない。
閃は1作目からPS3向けのタイトルなので高画質で、廉価版(:改)でさらに洗礼され、高速スキップの追加で快適になった。
<高画質・高速スキップ搭載の廉価版>
英雄伝説 零の軌跡:改(PS4)
英雄伝説 碧の軌跡:改(PS4)
英雄伝説 閃の軌跡I:改(PS4)
英雄伝説 閃の軌跡Ⅱ:改(PS4)
英雄伝説 閃の軌跡Ⅲ:改(PS4)
英雄伝説 閃の軌跡Ⅳ:改(PS4)
ただ、閃の軌跡はⅠ~Ⅲいずれも「次作に続く」的な終わり方をするので、手を出すならⅣまで一気にプレイする覚悟が必要だ。
幸い、2022年6月にリニューアルしたPS Plusの上位プランでは、閃の軌跡4作+創の軌跡がサブスク対象になっている。
1か月あたり数百円の差額で遊べるので、コスパ重視ならそちらを上手く使おう。
サブスクではなく買い切りでいつでも遊べる方が良いなら、2022年7月にコンプリートBOXが出たのでそちらをチェック。
アニメ版はオリジナルストーリー
軌跡作品はいずれもゼムリア大陸が舞台になっている。(那由多の軌跡は除く)

ゲーム版の閃の軌跡はリィン視点で描かれるエレボニア帝国の話なので、その話をアニメ化するのかと思ったらそうではない。
アニメ版はノーザンブリア自治州に軸を置き、オリジナルヒロイン「ラヴィ」の視点で軌跡シリーズを描くというものだ。

個人的にはこの発表は残念だった。
ゲームで訪れなかった場所が舞台だと、Ⅶ組の交流も、ゼクス中将やクレイグ中将・オリヴァルト殿下等が出ない可能性もある。
それでは閃の軌跡とは全くの別物だ。

しかしノーザンブリアというのは聞き覚えがある。ゲーム内で何度も耳にした地名だ。
そう、サラ教官が所属していた「北の猟兵」の拠点がノーザンブリアだ。確かサラの父親のバレスタイン大佐が率いていた。
あと、閃の軌跡ⅡとⅢの間に起きた「北方戦役」もノーザンブリアの話だ。

Ⅲをプレイ時、Ⅱの後どうなったかは深く語られなかったので気になる部分ではある。
もし北方戦役でのリィンやオーレリア、アルティナ、サラやクレアの様子が客観的に描かれるならこれはこれで悪くない。
軌跡好きとして期待したいと思う。
余談
後日Ⅲを再プレイしたけど、会話の端々で「北方戦役」「ノーザンブリア」が語られていた。
2周目だとやはり捉え方が違ってくる。(軽音楽部でボーカルをするヴァレリーが実はノーザンブリア出身だったり)
アンゼリカやユン老師がゼムリア大陸東部を語る伏線もあったし「黎(クロ)」以降も楽しそうだ。