【漫画】2024年にコミック1巻が発売されたおすすめ新作漫画

2024年のおすすめ新作漫画

2024年のおすすめ漫画

今回は2024年に1巻が発売された新作漫画のおすすめ10作品を紹介したいと思う。

[1] 英雄ブランの人生計画 ~第二の人生は雑用係でお願いします~
英雄ブランの人生計画
双葉社 Webサイトより画像引用

世界に八人しかいない0級冒険者。

主人公ブランは0級冒険者の一人「黒帝」だったが、同じ0級冒険者で師匠の「剣聖」から与えられた黒龍を倒すという最終課題をやり遂げて自由の身となる。

三年後、ブランは最底辺の10級冒険者になった。

薬草採取や荷物運びといった雑用依頼をこなすことで町の人から直接感謝を受ける。これこそ淡々と魔物を倒すだけだったブランが見付けた生き甲斐だった。

第二の人生を始めた英雄は、今日も雑用仕事に精を出す。

[1巻発売] 2024年10月27日

感想

時折知らない知識が頭に流れ込むといった転生フラグも立てつつ、雑用で感謝されたり新人を育成したりとサクサク読める内容。おそらく2巻以降には師匠や魔王や他の0級冒険者なんかも絡んでくると思うので先が楽しみな作品。

[2] ニセモノの錬金術師
ニセモノの錬金術師
KADOKAWA Webサイトより画像引用

地球で事故死した主人公は、神っぽい存在のチートスキルカタログという本から能力を2つ与えられる。

「天地万物のレシピ」「セーブメーカー」を選択した主人公はそのまま異世界転生。錬金術を使うにあたり秘密を厳守してくれそうな奴隷少女と手足のないエルフ女性を購入する。

この少女がしたたかな呪術師で、主人公に奉仕してがっぽり稼いで自由になろうと画策するが主人公の毒気のなさに惹かれて逆に世話を焼くようになる。

[1巻発売] 2024年1月23日
(最新3巻は2024年9月21日発売)

感想

HUNTER×HUNTERの暗黒大陸編のような形容しがたい内容。テンプレにとらわれない独特の世界観を持ったストーリー。人によっては不快と感じるシーンが所々あるかも知れないけど意外性があって個人的には凄い発想だなと感心する。

[3] キコリの異世界譚 ~転生した少年は、斧1本で成り上がる~
キコリの異世界譚
一二三書房 Webサイトより画像引用

前世の記憶があることで「悪魔憑き」として気味悪がられ、故郷の村を追い出された主人公。

餞別代りに渡されたのは一本の斧。

彼が向かった先は魔物がはびこる汚染地帯から人類圏を守るために建設された最前線都市。強い冒険者ならどんな訳ありでも受け入れてもらえる場所。

彼はそこで「キコリ」と名乗る。

木こりが木を切るようにモンスターを斬るという決意を込めて、冒険者としての一歩を踏み出す。

[1巻発売] 2024年9月25日

感想

転生前の断片的な記憶があるだけで弱っちい駆け出しの冒険者。昨今の異世界チート転生に比べると底辺からのスタートだけど、1冊読んでも苦痛に感じないのは絵の上手さと奇をてらわない登場人物の存在が大きいと思う。骨太の成長物語を期待。

[4] どうも、前世で殺戮の魔道具を作っていた子爵令嬢です。
どうも、前世で殺戮の魔道具を作っていた子爵令嬢です。
KADOKAWA Webサイトより画像引用

小さい頃から魔道具オタクだった少女は、二十歳で国の筆頭魔道具師となりより高度な魔道具を作り続けた。

自分の魔道具が軍事利用されている兆候からは目を背けて開発を続けた。

その結果、研究所は敵の攻撃で焼かれ少女も死亡する。

「もし来世があるなら魔道具を人々の平和のために使いたい」

願いは叶い、1000年以上経った平和な国の子爵家に転生したクロエは15歳で貴族学園に入学し、良き理解者を得て古代魔道具の研究にのめりこんでいく。

[1巻発売] 2024年10月17日

感想

婚約破棄令嬢っぽい展開もあるが、フリーレンのようにドライな少女が我関せずで魔道具に没頭しているのが良い。2巻以降どちらの路線で進むかによって評価は分かれそうだけど、クロエはデレずにこのままの方が人気が出そう。

[5] ツンデレなわたくしが可愛いなんて正気ですか?
ツンデレなわたくしが可愛いなんて正気ですか?
KADOKAWA Webサイトより画像引用

王国の第一王女ロザリンヌ(愛称ローズ)は蝶よ花よと愛されたせいで高飛車な性格に育った。

17歳の婚約発表パーティーで貴族たちの「わがままで可愛げがない女」という陰口を聞いてしまい、傷心のままバルコニーから転落する。

「もし生まれ変わったら、今度は周りの人を大切にしよう」

死を覚悟したものの腕の骨にヒビが入っただけで無事生還。婚約者はツンな自分に忠実に尽くしてくれる。怪しげな笑みを浮かべながら。

[1巻発売] 2024年10月17日

感想

ツンデレ令嬢がすれ違いコント(まるでティアムーン帝国物語)の如く周囲が勘違いして良い方向に転ぶ漫画かと思いきや、婚約男性ただの善人ではなく実は…? な一面を見せており一癖も二癖もありそうな作品。ツンかわっぷりに期待。

[6] 国宝
国宝
小学館 Webサイトより画像引用

昭和三十九年、元旦。

長崎一のヤクザ「立花組」の新年会の余興で組長の息子・喜久雄(きくお、中学生)が歌舞伎演目「関の扉」の女形を披露して喝さいを浴びる。

ところが新年会に殴り込みがあり立花組は一夜にして崩壊。喜久雄はたまたま居合わせた関西歌舞伎界の役者・花井半二郎に引き取られて大阪に移住する。

花井半二郎の目論見は息子俊介のライバルとして育てること。かくして喜久雄の稽古生活が始まった。

[1巻発売] 2024年9月30日

感想

各コマの表情や構図などの画力全般が高くて躍動感がある。女形という語られることの少ない題材を扱うのも良い。歌舞伎の迫力を漫画で表現するのは大変だろうけど、第三話で出てきた未来までの紆余曲折を描き切れたら大作になるかも。

[7] POLE STAR
POLE STAR
講談社 Webサイトより画像引用

女子中学生の堀ややのは、能天気な母が男に騙されて全財産を失ったせいで転校を余儀なくされた。

母子二人が向かった先は熱海。母は15年前熱海で「イワマの女神」と呼ばれるポールダンサーだった。しかし今では見る影もないメタボおばさん。

人に笑われながらポールダンスを披露する母を見て、ややのは格好良いと思ってしまった。

結局母は清掃員として雇われることになったが、ややのの中でポールダンスへの情熱が次第に高まっていった。

[1巻発売] 2024年7月23日
(最新2巻は2024年10月22日発売)

感想

ポールダンスと聞くとナイトショーを連想しがちだけど、この作品は競技ダンスとしての健全な内容。貧乏家庭に生まれた少女がやりたいことを見つけてポールダンスの基本「クライム(棒をのぼる)」から取り組む青春物語。

[8] アラサーがvtuberになった話
アラサーがvtuberになった話
KADOKAWA Webサイトより画像引用

ブラック企業の過酷労働で倒れたアラサー男性は実家で療養する事になった。

暇を持て余していると、妹からVTuberのオーディションを勧められる。駄目もとで応募したらまさかの合格。人気絵師のアバターでデビューが決まった。

ところが配信前の待機画面から容赦ないコメントと低評価の洗礼を浴びる。おまけに同期デビューのVTuberが前世バレで早々に解雇される有様。

厳しい現実に直面しながらも、Vヲタの妹のアドバイスを取り入れながら試行錯誤するのであった。

[1巻発売] 2024年10月7日

感想

いわゆるVTuberの中の人の話。こういう職業もあるんだなぁという興味本位で流し読みするには丁度良い軽さ。4コマ漫画感覚でサクサク進める。ストーリーが豆知識程度なのであまり長続きしない気もするが短編作品としてはありかも。

[9] VTuberのエンディング、買い取ります。

苅部業(かるべごう)はカルゴというハンドルネームでVTuberアイドル乃亜の推し活にすべてを捧げていた。

しかし、乃亜はリアルが特定され「彼氏への愚痴」「アイドルオタクへの誹謗中傷」など裏の顔が次々発覚。運営は閉じ乃亜はVTuber業界から姿を消した。

傷心のカルゴは荒羅斗(あららと)カザンに改名し、VTuberの炎上ネタを晒すブログを運営するようになる。

そこにかつて乃亜推し仲間だったVTuber少女から連絡が来る。「私を炎上させてくれませんか…?」と。

[1巻発売] 2024年10月10日

感想

KADOKAWAグループ富士見書房「ファンタジア大賞 第35回(2022年)」の大賞受賞作品がコミカライズ。VTuberの成功ではなく、苦悩の末にどういう形で活動を終わらせるかに焦点を絞った現代らしい物語。

[10] イジメ0の学校
イジメ0の学校
講談社 Webサイトより画像引用

イジメ0を掲げ、無数の防犯カメラで監視して過去2000日間イジメ被害が無いことを誇る日車(ひぐるま)高校。

新年度が始まり一カ月。

1年生男子の清和絆(せいわつなぐ)はイジメ0の理念に心酔していたが、同じ中学校出身の女子がイジメの末に飛び降り自殺する姿を目撃して衝撃を受ける。

しかしもっと衝撃的だったのは、校長から発せられた「事故死なのでイジメ0は継続」という言葉だった。

[1巻発売] 2024年10月4日

感想

主人公は「ヒカルの碁」の塔矢アキラみたいなおかっぱ優等生。亡くなった女子生徒に好意を持っていた不良少年と共に真実を解き明かしていく。非現実的なところもあるけど結末への過程が気になる作品。

その他の新作漫画

完全新作ではないけど、2024年に1巻が発売された作品も紹介。

「オーバーロード <新>世界編」

時系列的にはコミック19巻(アニメだとⅢ期)の直後。アインズが超位魔法で蹂躙してガゼフと一騎打ちをしたところ。

作画が深山フギン氏からMatuki氏になりキャラ絵が薄くなった気はするが、オーバーロードらしさは失われておらず面白い。

「神の雫 deuxieme」

世界的ワイン評論家の遺産をめぐって二人の男(神咲雫・遠峰一青)が争ってから十数年。遠峰の娘と雫がパリで再会。

全2巻完結スピンオフ後日譚。

「名探偵コナン 銀翼の奇術師」

2024年10月18日発売「劇場版名探偵コナン」コミカライズ最新作。漫画に落としている分フィルムコミックよりも読みやすい。

青山先生本人ではなく、アシスタントをされた別の方が執筆。

という訳で、まだ世間で話題になっていない新作漫画の上位一握りを紹介してみた。

2巻以降も面白い保証はないが、少なくとも1巻については読む価値はあると思う。

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