【IT】これから「Office 2021」を買うつもりの人はサポート期限について理解しておこう

Office 2021サポート期限

Officeブランドの廃止

昨年(2022年)マイクロソフト社は長年使用してきた「Office」ブランドを廃止して「Microsoft 365」とする事を発表した。

これに伴い、WordやExcelを買う場合は「Microsoft 365」が有力候補となっている。

以下はPersonalプラン同士の比較。

金額はマイクロソフトHPの掲載価格(2023年7月22日時点)
Office 2021とMicrosoft 365のPersonal比較

もちろん既存パソコンのOfficeアプリはこの先もずっと使えるし、店頭でも「Office 2021」は引き続き販売されている。

「Office 2021」という選択肢もなくはない。

ただこれから新規に買うなら「Microsoft 365」の方をお勧めする。

その理由はOffice製品のサポート期限だ。

Office 2021のサポート期限

昔のOffice製品は、発売日から約10年(メインストリーム5年+延長サポート5年)のサポート期間が設けられていた。

それがOffice 2019では7年、Office 2021では5年に短縮されている。

このままOfficeの後継製品が出ない場合、最終バージョンの2021でさえ残り3年ちょっとでサポートが終了してしまうのだ。

バージョンメイン延長サポート期限
Office 20075年5年2017年10月10日
Office 20105年5年2020年10月13日
Office 20135年5年2023年4月11日
Office 20165年5年2025年10月14日
Office 20195年2年2025年10月14日
Office 20215年なし2026年10月13日

2026年でWordやExcelが起動しなくなる訳ではないので、サポートが切れてても良いならそのまま使い続けることはできる。

ただし修正パッチは配信されない。

例えば2019年5月に新元号(令和)になった時、修正パッチが配布されたのはサポート期間内にあるバージョンだけだった。

修正パッチの配信

その為、Office 2007以前のExcelでは「2023年」と入力して和暦変換すると「平成35年」と表示されてしまう。

Excelの令和対応

このような大がかりな修正はもとより、月例セキュリティパッチも当然配信されない。

Windows 10もOffice 2021も、サポート切れのまま使い続ける事はできるけどリスクはあるのでその辺は自己責任で判断しよう。

Microsoft 365への移行

Microsoft 365は買い切り型ではなく、ウイルス対策ソフトのような年間更新型だ。

契約期間中は常にWordやExcelの最新パッチが配信されるので、Office製品のようなサポート切れの状態になることはまずない。

最初に一回だけ支払う永続ライセンスの方が費用管理は楽なんだけど、これも時代の流れと割り切るしかないか。

私が今使っているWindows 10のサポート期限が2025年10月14日なので、それまでには新しいパソコンを購入するだろう。

その際はMicrosoft 365を選択するつもりだ。