
共通テストの概要
2025年1月18日(土)と1月19日(日)の2日間、大学入学共通テストが実施された。
共通テストは昔で言うセンター試験。

毎年約50万人が受ける。(主に高校3年生)

国公立大学を志望する人は受験必須。

2025年度は7教科21科目。

志望校が指定している科目に申し込む。

今年から共通テストに「情報」が追加されたが、一回目なので過去問がなく受験生は苦労したのではないだろうか。
共通テストの問題及び解答は速報サイトに公開されている。
興味がある人は覗いてみると良いだろう。
●「河合塾」の2025年度速報ページ
https://kaisoku.kawai-juku.ac.jp/nyushi/kyotsutest/25/
「情報Ⅰ」の難易度
公開された「情報Ⅰ」の試験問題を見ると、情報処理技術者試(国家資格)のLv1「ITパスポート」と同じか若干簡単っぽい。
初年度なので難易度は様子見だろうか。

参考までに冒頭問題を抜粋。
インターネットで情報をやり取りする際、発信者が本人であることを確認するためにデジタル署名が利用できる。また、デジタル署名を用いると、その情報が
を確認できる。- 複製されていないか
- 暗号化されているか
- 改ざんされていないか
- どのような経路で届いたか
- 盗聴されていないか
デジタル署名はマイナンバーカードにも使われてい技術。SEやプログラマにならない人でも知っておいて損はない。
ちなみに答えは改ざん防止だ。
正解 → 「2.」
教科「情報」の学習が難しいのは日進月歩なところ。
国語や数学は10年前の知識でもある程度通用するが、情報処理の場合10年経つと新しい技術や用語がどんどん出てくる。
アップデート量が半端ない。
学生はもちろん教師や予備校も大変だ。

IT必須の時代
現代では一人一台パソコンを支給する会社は少なくない。

もし数人でもITリテラシーの低い社員が混ざっていれば、システムトラブルや情報漏洩等の問題を起こしかねない。
株価を下げる事件にもなり得る。
「インターネットの業務外利用」「システムの誤操作」「私物USBメモリの持ち込み」等の些細なきっかけでも発生するのだ。

SNSの誹謗中傷も深刻化している。
サーバーに投稿内容とIPアドレスが保存されていて、プロバイダのIPアドレスと紐づければ身元が割れるのは自明の理。

にも拘わらず「匿名だからバレない」と過信して情報開示請求される人が後を絶たない。

今は職種問わずパソコンが業務に組み込まれているが、新人研修で情報処理の基礎から教えるところはほとんど無い。
入社時点でできて当たり前なのだ。

そういう意味では学校で「情報」をしっかり学んで就職するのは良いことだと思う。
こうなると現職社員の方がむしろ心配。
情報分野の浦島太郎状態にならないよう自己研鑽に努めよう。
