ドライブレコーダーと録音
2023年現在、ドライブレコーダー(以下ドラレコ)の搭載率は5割超と言われている。
新車だと最初から付いている場合もあるし、後から購入する人、自動車保険の特約で月額数百円でレンタルする人もいるだろう。
事故やあおり運転の証拠として頼りになるドラレコ。
今後さらなる普及が予想される。
さて、ドラレコの映像はニュース等でもよく目にすると思う。
監視カメラのような無音動画だ。
しかし実際のドラレコでは、スピーカーやマイクを内蔵する製品が多い。
録音機能があれば追突事故の衝撃音も記録できるし、あおり運転の相手が降りてきて「開けろ!」と恫喝する音声も残せる。
ただ気を付けなければならないのは、ドラレコが起動している間(すなわちエンジンがかかっている間)は常に録音状態だ。
複数人で乗車している場合、他人に聞かれるとまずい会話の1つや2つはあるだろう。
これらが全部記録され後から再生できる。
浮気も簡単にバレそうだ。
データが一杯になると古い物から消えていくが、その前にSDカード経由でコピーされたら一生消せない汚点として残る。
特に自動車保険の特約でドラレコを付けた場合、データセンターへの送信機能が付いているので別のリスクが生まれる。
公には「事故前後の映像・音声データしか送信しません」となっているが、やるかやらないかは相手のさじ加減ひとつ。
仮に送信されていなくても100%落ち着ける空間でなくなるのは確かだ。
自前のドラレコなら録音機能をオフにしたりこまめにデータを消せば済むけど、他人の車に乗った時はそうもいかない。
悪用されるかどうかは別にして「ドラレコが付いている車は録音されているかも」という警戒心は持っておいた方が良い。
誰に何を晒されるか分からないこのご時世、慎重すぎるくらいで丁度良いと思う。