【IT】Windowsではファイルを上書き保存してもフォルダの更新日時は変わらない

ファイルの上書き保存ではフォルダの更新日付は変わらない

フォルダの更新日時

Windowsのフォルダには更新日時がある。

フォルダの更新日時

これを「フォルダ内で何か変更があった最終日時」だと捉えている人がいるが、その認識は半分正解で半分間違っている。

実際に確かめてみよう。

まずデスクトップに「テスト」という名前のフォルダを作成。

テストフォルダを作成

その中に「童話」というフォルダを作成。

テストフォルダの中に童話フォルダを作成

メモ帳で1行入力して、先ほどの「童話」フォルダに「桃太郎.txt」として保存。

童話フォルダの中に桃太郎.txtとして保存

これで準備完了。

この時点での更新日時は以下の通り。

ファイルの更新日時
フォルダの更新日時
名称更新日時
[童話] フォルダ2023/04/25 16:15
桃太郎.txt2023/04/25 16:15

さて、問題。

少し時間をおいて「桃太郎.txt」に1行追加して上書き保存した場合、「童話」フォルダの更新日時も変わるだろうか?

桃太郎.txtを上書き保存

答えはNOだ。

ファイルの更新日時は当然変わるが。

ファイルの更新日時が変わった

フォルダの方は変化しない。

フォルダの更新日時は変化なし

中のファイルが上書きされても、フォルダの更新時刻は変わらない。

ファイルとフォルダの更新日時に差がついた

表にするとこういう挙動になる。

操作ファイルの更新日時フォルダの更新日時
ファイルを新規作成変わる変わる
ファイルを上書き保存変わる
ファイル名を変更変わる
ファイルを移動変わる
ファイルを削除変わる

ファイルを上書き保存してもフォルダの更新日時は変わらないし、ファイル名を変更してもファイルの更新日時は変わらない。

この点を押さえておこう。

本でイメージ

いまいち頭に入らない人は、本の「目次」「本文」をイメージすると良い。

フォルダは目次、ファイルは本文のようなもの

「目次」「本文」に更新日時があるとして。

目次と本文を作成

「本文」の修正では「目次」内容は変わらない為、更新日時も変わらない。

上書き保存すると更新日時が変わる

新しい作品を追加すると「目次」が変わるので更新日時も変わる。

項目が増えると更新日時が変わる

名称変更でも「目次」は変わる。

名前が変わると更新日時も変わる

移動や削除も同様。

項目が減ると更新日時が変わる

要するに、各々が管理している情報が変化したかどうかが基準なのだ。

あくまで参考として見る

例えば冒頭のようなデータがあった場合。

フォルダの更新日時

フォルダの更新日時が古いからといって、その中にあるファイルの更新が止まっているとは限らない。

また、ファイルの更新日時が変わっていなくてもファイル名が変更された可能性はある。

変更のあったファイルだけを取得する「差分バックアップ」等では注意しよう。