
Edgeの「検出」
先日、Edgeに追加された「b」ボタン。
この「b」ボタンで今流行のAI機能にアクセスできるけど、現時点ではマイクロソフトアカウントがないと使用できない。
いずれログイン無しで使えるようになるだろうが、今すぐ試したいならOutlookメールアカウントを作るのも1つの手だ。
アカウントが用意できたら「b」を押して「チャットを開始」を押す。

ここにマイクロソフトアカウントを入力。

パスワードを入力。

これでAIチャットが使えるようになった。
試しに「日本の首都は?」と聞いてみる。

数秒で回答が表示される。

[AIの答え]
日本の首都は東京です。法律で直接定められていませんが、広く社会一般に受け入れられているものと考えられています。
少し長いけど回答としては悪くない。
もう一つ質問。
[AIの答え]
東京から大阪まで車での所要時間は、約6時間から8時間程度です。ただし、渋滞や天候によって所要時間が変わる場合がありますので、余裕を持って計画することをお勧めします。
それっぽい答えだけど私自身が答えを知らないので評価できない。
なのでここからは漫画について尋ねる。
[AIの答え]
「だが断る」は、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』のキャラクター・岸辺露伴の台詞です。
正しい答えだ。
なら答えのない質問はどうだろう。
[AIの答え]
「ジョジョの奇妙な冒険」に登場するスタンドの中で最強のスタンドは、ファンの間で様々な議論があるようです。しかし、公式には「スタープラチナ」が最強のスタンドとされています。作中でも、スタープラチナは承太郎にしか扱えない能力だとされています。ただし、ファンの間では「ザ・ワールド」や「ゴールド・E・レクイエム」などが最強とされることもあるようです。
なるほどね。
ちなみに別の漫画で質問してみると、
[AIの答え]
クラピカの念能力は具現化系です。念能力には、そのオーラの使い方を大別する6種類の系統が存在します。この系統は先天的なもので、基本的には環境や修行によって変えることはできません。自分が持つ系統と異なる系統でも使うことはできますが、系統ごとに他の系統の能力との相性の良しあしが存在しています。
正しいんだけど特質系のことに触れていないのは残念。
しかしAIの受け答えは想像以上だ。
回答の真偽はさておき、こちらの質問をきちんと理解して矛盾のない文章を返すという点では十分及第点だと思う。
Edgeの「Image Creator」
「検出」の少し後に実装されたのが「Image Creator」
いわゆる画像生成AIだ。
こちらはサイドバーから起動できる。

既に「検出」でサインインしていればメールアドレスの入力は省略可能。

ただ現時点では日本語非対応なので、Google翻訳などを併用しよう。
まずGoogleで「翻訳」と検索。

次の画面では「日本語」「英語」を選択。

あとは作りたいものを日本語で考え、翻訳結果をコピーして右画面に貼り付けて「作成」ボタンを押せばOKだ。
例として「スタリオジブリ風の女の子が浜辺を歩くイラスト」としよう。
翻訳結果の「Illustration of a Studio Ghibli-style girl walking on the beach」をImage Creatorに貼り付けて「作成」を押す。

数秒~数十秒でリクエストした画像が生成される。

著作権的にグレーなので画像は載せないでおくが、出来栄えは「言われてみればジブリっぽいかな?」というレベルだった。
ちなみに「水を飲む猫」とすると写真風のリアルな画像になり「水を飲む猫のかわいいイラスト」とするとイラスト画像になる。
完成度にムラはあるけど、上手く指定できれば結構良い画像ができるのではと思う。
Cookieとサインアウト
一度サインインを行った後は、Edgeを終了したりパソコンを再起動してもサインイン状態がそのまま維持されている。
おそらくGmailやAmazonと同様、Cookie(クッキー)で記憶しているのだろう。
Cookieを消すにはEdgeの「…」から「設定」を押し、

左画面の「Cookieとサイトのアクセス許可」を選び、右画面の「Cookieとサイトデータの管理と削除」を押す。

「すべての Cookie とサイトデータを表示する」を押す。

全部消せば確実だけど、他のサイトのCookieはそのまま残したいなら個別に消そう。
私の環境だと「bing.com」の中にある「bing.com」の1行だけを削除してやればサインイン状態は解除された。


試しに一度使ってみたいだけで、常時サインインはしたくないという人は参考にどうぞ。
なお終了時は「×」を押すだけ。

これで「検出」も「Image Creator」も閉じる。
進化するAI
AIには自我がなく、膨大なデータからパターンを学習して出力している。
役割的には「Word」「フォトショップ」のような支援ツールなのだが、しかしその著作権が必ずしもクリアとは限らない。

もしこのあたりの法律・権利関係に明るい人を味方に付けられたら、とてつもないビジネスチャンスを手にできるだろう。
例えばフリー素材でおなじみの「いらすとや」さんは作品数が3万点ぐらいで、年収は1000万円以上と言われているが、

AIを駆使すれば「いらすとや」さんの作品数をしのぐ素材サイトが容易に作れる。
参考書や文庫本・ライトノベルなんかも監修だけで作れるだろう。

まあ商売するかどうかは別としてAIに注意を払っておくに越したことはない。
パソコンやインターネットも過渡期に触っていた人と「興味ない」と無視していた人では、普及した時の使いこなしが全然違う。

AIは今後、職場や家電製品などに進出していく可能性が極めて高い。
まだ世間がちんぷんかんぷんなうちから一緒に学習しておいて損はないだろう。