Windows 10の大型アップデートとサポート期限の関係
2021年10月にWindows 11が発売され、春モデルパソコンにはWindows 11が搭載されるようになった。
そこで気になるのが、Windows 10はあとどれぐらい使えるかだ。
大枠では2025年10月でサポート終了となっているが、正確に言うとバージョンによって異なる。
Windows 10は月例アップデートとは別に、年1~2回の大型アップデートが公開される。
初期バージョンは「1507」で、大型アップデートを適用すると「21H1」のように適用したバージョンに変わる。
各バージョンはリリース日から約18か月間がサポート期限。(コロナ禍とかの諸事情で18か月以上のこともある)
同じWindows 10でも、期限切れのバージョンはサポート対象外なので注意。
例えば2022年6月1日時点だと「21H1」「21H2」以外のバージョンはサポート対象外だ。
サポート対象外だとどうなる?
サポート対象外のバージョンには月例パッチが配信されない。
例えば2022年6月1日に、Windows 10で不正侵入の手口が発覚したとしよう。
通常であれば、マイクロソフトは問題を検証して修正パッチを配信する。
ところがサポート期限が切れたバージョンのWindows 10の場合、Windows Updateを実行しても修正パッチが配信されない。
仮にWindows Updateで最新と表示されても、それはその終わったバージョンでの話。
「自分のパソコンはWindows 10だから2025年10月まで大丈夫」ではなく、本当に最新バージョンか一度確認しておこう。
バージョン確認方法
現在のバージョンは次の手順で確認できる。
ここが「21H1」「21H2」ならサポート対象なので、自動更新(Windows Update)でもある程度は大丈夫だろう。
もし古ければ、最新の大型アップデートを適用してバージョンをあげる必要がある。
大型アップデートは毎月の更新と同じで無料だ。
21H2適用手順
私の環境では、リリース後数か月経っても「21H2」が適用されておらず「21H1」のままだった。
「21H1」のサポート期限は2022年12月なのでまだ先だが、次の手順で手動アップデートしておいた。
今回はそこまで大層な更新ではないらしく、ものの数分で完了した。
なお次回(2022年)の大型アップデートは秋頃と言われているが現状未定だ。
大型アップデートは計画的に
アップデートの実行を忘れるのは困るが、早すぎるのも良くない。
「1809」の時、早々にアップデートを適用した一部ユーザーのマイドキュメント内のファイルが消えるという大惨事が起きた。
その後「1809」は一時的に非公開となり、修正後に再度公開された。
月例のセキュリティパッチは早めに適用した方が良いが、大型アップデートに関しては少し様子を見てからでも良いと思う。
ただ、サポート期限切れのバージョンにならないよう注意しよう。