
国民年金保険料
国民年金は20歳から60歳まで40年間(480ヶ月)保険料を納める。
受け取りは原則65歳からだけど、減額されて良いなら最短60歳から受給できるし、65歳以降に先送りすれば月の金額を増額できる。

会社員の厚生年金保険料には国民年金保険料が含まれているため、厚生年金に加入している間は国民年金も納付済みになっている。
さらに旦那さんが厚生年金加入者であれば、扶養家族(年収130万円未満)の奥さんも第3号被保険者として国民年金を満額納付扱い。
第1号は国民年金加入者、第2号は厚生年金や共済組合加入者、第3号は第2号の扶養家族。


厚生年金は収入に応じて保険料も高くなるが、国民年金保険料は収入を無視した固定金額。年度ごとに国が決定する。
2026年度は月額17,920円。
<過去5年の国民年金保険料>
| 年度 | 保険料(1ヶ月) |
|---|---|
| 2022年 | 16,590円 |
| 2023年 | 16,520円 |
| 2024年 | 16,980円 |
| 2025年 | 17,510円 |
| 2026年 | 17,920円 |
65歳からの受給額も年度ごとに決まる。
2026年度の場合、40年間(480ヶ月)国民年金保険料を欠かさず納めた人は毎月70,608円を受け取ることができる。
<過去5年の国民年金受給額>
| 年度 | 受給額(1ヶ月) |
|---|---|
| 2022年 | 64,816円 |
| 2023年 | 66,250円 |
| 2024年 | 68,000円 |
| 2025年 | 69,308円 |
| 2026年 | 70,608円 |
ここ数年は受給額が増加傾向にあるが、物価高で支出が増えているので月1000~2000円の増額では焼け石に水かも知れない。

国民年金保険料の減免
国民年金への加入は国民の義務だし、しっかり納めれば65歳から亡くなるまで月々約7万円(+会社員は厚生年金)を得られる。
ただ理屈では分かっていても失業すれば貯金が毎月数万~十数万円消えていくので、将来よりも今をしのぐのに精一杯だろう。
そのため国民年金には「免除制度・納付猶予制度」がある。
どの区分まで免除されるかは状況次第だけど失業者であれば半額免除はいけそう。前年度所得によっては全額免除も視野に入る。
| 免除区分 | 支払額(1ヶ月) | 納付カウント |
|---|---|---|
| 全額免除 | 0円 | 4/8ヶ月 |
| 3/4 免除 | 4,480円 | 5/8ヶ月 |
| 半額免除 | 8,960円 | 6/8ヶ月 |
| 1/4 免除 | 13,440円 | 7/8ヶ月 |
減免すれば再就職までの国民年金保険料を抑えられる反面、将来もらえる年金が減少してしまうというデメリットがある。
例えば40年(480ヶ月)のうち3年(36ヶ月)半額免除した人が60歳を迎えたとしよう。

この場合3年(36ヶ月)の部分が6/8カウントになるので27ヶ月分になる。
444ヶ月+27ヶ月=471ヶ月。

満額収めた人の受給額が月70,608円だとすると、半額免除が3年あった人はその471/480になるので約69,284円。
なお、10年以内なら追納可能。
再就職や事業が上手くいってまとまった収入を得られたら、免除した分を追納することで欠けたカウントを元通りにできる。

ちなみに厚生年金は国民年金とは別建てなので、国民年金保険料が欠けたままであっても厚生年金の受給額は目減りしない。
お金に余裕があるなら減免せずに全額保険料を払うべきだが、未納になってしまうぐらいなら免除した方がよっぽどマシ。
免除は合法だけど、未納は将来年金が貰えなくなるばかりか保険料の差し押さえを食らう可能性があるので何一つ良い事がない。
マイナポータルからの減免申請手順
国民年金保険料の減免は役所や郵送でも手続きできるが、マイナンバーカードを持っている人ならマイナポータルからも可能。
まずマイナポータルアプリを起動してログインに進む。

マイナンバーカードに設定してある数字4桁の暗証番号を入力。

マイナンバーカードをスマホの読取部分にかざす。

読み取り成功画面が出たらカードを離す。

マイナポータルにログイン状態でアクセスできたので、ホーム画面をそのまま下にスクロールして「年金」を押す。

年金のメニューから「保険料の免除・納付猶予」を押す。

手順1は「保険料の免除・納付猶予、または学生納付特例」を選択。

手順2は減免理由。失業であれば「その他の方」を選択。

手順3は現在国民年金の加入有無。
国民年金保険料の減免を希望する人なのだから基本的には加入中のはずだが、そうでない人は加入中でないを選択。
選択できたら「この条件で検索」を押す。

内容を確認して「手続きに進む」を押す。

ここからが実際の申請情報入力。
氏名や生年月日はマイナンバーカードを使って自動入力することができる。そのために再度マイナンバーカードを読み取る。
「本人情報の入力をはじめる」を押す。

ログイン時にも入力したマイナンバーカードの4桁番号入力。
「次へ」を押す。

マイナンバーカードを近づける。

申請情報の入力フォームが現れる。
氏名等は自動入力されているので、残りの必須欄(電話番号・世帯主・希望する免除区分等)を埋めて「確認する」ボタンを押す。
初回申請の人は添付書類が必要。
例えば失業者の減免申請であれば、失業の証明として認められる書類(離職票とか)の画像をアップロードする。

入力内容に問題がなければ「次へ」を押す。

マイナポータルにメールアドレスを未登録の人は「メールアドレス登録」画面が出る。
登録しておけば減免審査が完了した時点でお知らせメールが届くが、登録しなくて手続きを進めることはできる。
今回は登録せずに進む。

個人情報に関する確認事項に同意して「申請する」を押す。

これにて申請完了。
送信した情報をもとに審査が行われ、申請日から1~2週間で審査が完了する。

進行状況の確認
減免申請の進行状況はマイナポータルで確認することができる。
マイナポータルにログイン。

「ホーム」から「やること」に切り替えると進行中タスクとして「国民年金免除・納付猶予の申請」があるはずだ。

申請日から1~2週間経てば完了に移るはずなので定期的に確認しよう。

完了後は承認された免除区分や期間が書かれた「国民年金保険料免除・納付猶予申請承認通知書」を閲覧できるようになる。
通知書の閲覧期限は3ヶ月なので必要ならスマホにダウンロードしておこう。
半額免除の納付書は承認完了になってから数日~十数日後に届く。
2年目以降の減免について
国民年金保険料の納付は年度(4月~3月)が区切りになる。
例えば2024年9月末で失業した人が10月から国民年金になった場合、2024年10月から2025年3月までの納付書が手元に届く。

失業直後に半額免除を申請した場合、2025年3月までの金額が半額になった納付書が別途届くのでそれを使って納付になる。
先に届いた全額納付書は破棄。

4月になると、減免をしていない人には次年度分の12ヶ月分(4月~3月)の納付書が送られてくる。
減免ありの人の場合、減免の適用期間が7月~6月までのため4月に3ヶ月分(4~6月)だけの半額免除の納付書が届く。
6月分まではこれで払う。

6月が終わると前年の減免効果が消滅。
今年度の残り9ヶ月分(7~3月)の全額納付書が送られてくる。2025年だと月額17,510円の9ヶ月分(7~3月)だ。


もし2年目も減免を受けたいなら1年目と同様の申請を行う必要がある。2年目以降は失業証明の添付書類が省略できる。
注意すべきは減免審査は時間がかかること。
7月1日に申請したのに半額免除の納付書が届いたのは丸4週間後なんてケースもザラにある。

かといって5月や6月だと減免申請をまだ受け付けてくれないという話も耳にする。デジタル化してもお役所仕事は相変わらず。
最初の7月分の納付期限が8月31日だからと悠長に構えず、不明点は役所に問い合わせながら早い時期から動くのが良い。

