WordやExcelのプロパティ情報
WordやExcelなどのOffice製品は、保存時にいくつかの情報を埋め込んでいる。
実際にWordで適当なファイルを作成して、プロパティを開けば一目瞭然。
特に気を付けるべきは「作成者」「前回保存者」の名前。
ほとんどの人は、ここにWindowsのユーザー名が使用されているはずだ。
Office製品のユーザー名はオプション画面で確認/変更できる。
この値はレジストリという隠しファイルに保存されており、Wordでの変更はExcelやその他製品にも反映される。
ユーザー名が本名の人もいれば、あだ名やハンドルネームの人もいるだろう。
その名前は、ファイルを渡した相手も見るということは意識しておこう。
問題になりそうな事例
例えば「漆黒の悪夢」とか恥ずかしい名前で登録している人が、うっかり家でWordを編集して、上司に送ったら赤っ恥だ。
あるいは学校の課題提出。
時間がなくて友人の鈴木花子さんのファイルをコピーして提出したら、作成者名が別人(鈴木花子)でバレて0点とか。
はたまたネットの匿名の集まりで。
何らかのExcel(企画書とか名簿とか)をWebに公開したら、作成者名に本名が載っていて身バレするということもある。
気心の知れた相手なら「次から気をつけよう」で済むが、素性の分からない第三者に本名を知られるのは恐怖だろう。
たかが作成者名、されど作成者名だ。
プロパティ情報の消し方
この自動的に付加されるプロパティは、不要なら消すことができる。
WordやExcel画面からでも削除できるが、ファイルのプロパティからでもOK。
消すのは簡単だが、とっさの時につい忘れてしまうのが問題。
心配なら、Wordのオプション画面でユーザー名を「User」とか無難な名前に変えておくのも1つの手ではある。
WordやExcelにはこういう情報が含まれているという事は頭の片隅に置いておこう。