【IT】Wi-Fi設定を登録しても「保存済みネットワーク」に入るだけで接続にならない原因は非公開ネットワークだった

SSIDステルスのWi-Fiルーターに接続できない

特定のスマホだけがWi-Fi未接続になる現象

年末に親戚が遊びに来た時のこと。

Wi-Fiでネットをしたいと言うので接続先名とパスワードを教えたが、何人か居るうちの1人だけ何度やっても接続できず。

1台だけ接続できない

それ以外の人は接続できているのでWi-Fiルーターや電波の問題ではないし、接続先名やパスワードの打ち間違えでもない。

その人のスマホは新品で他所ではWi-Fiが使えているので本体の故障でもない。

結論から言うと、我が家のWi-FiルーターがSSIDステルスだった事が原因だった。

SSIDステルス(非公開ネットワーク)とは

Wi-Fiは接続先名(SSID)とパスワード(暗号化キー)で接続できる。

例えばうちで使っているバッファローWSR-1800AX4だとこんな感じ。

接続先名(SSID)
  (5GHz) Buffalo-A-XXXX
  (2.4GHz) Buffalo-G-XXXX
パスワード(暗号化キー)
  123456789abc

これらの情報はWi-Fiルーターに記載されていることが多く、本体背面を見られたら管理者以外でも簡単に接続できてしまう。

そのため購入時にSSIDやパスワードを変更するのは基本中の基本だが、私はそれに加えてSSIDステルスもONにしていた。

SSIDステルスというのは、スマホ等に表示される周辺の「Wi-Fi(SSID)一覧」に自機のSSIDを表示させない設定。

Wi-Fi接続可能なSSID一覧

通常はこのようにSSID一覧が表示される。

これはWi-Fiルーターが24時間「私はここですよ」と電波を出し続けており、範囲内に入ったスマホがその信号をキャッチする為だ。

公開ネットワーク

一方、SSIDステルスはWi-Fiルーターが沈黙しており、スマホ側から呼びかける方式。

非公開ネットワーク

SSIDステルスを使えば、近所の人のスマホの「Wi-Fi一覧」から自宅Wi-FiルーターのSSIDを隠すことができる。

一時はこれがセキュリティ対策になると言われたが実際の効果は薄い。

確かに自宅のWi-FiルーターはSSIDを発信しなくなるが、代わりにスマホ等の機器がばらまくようになるのでもっとタチが悪い。

SSIDステルスの危険性

オープン方式ならWi-FiルーターのSSIDは皆に拾われるけど、それだけ。

SSIDステルスだとスマホが連呼しているSSIDから、Wi-Fiルーターの存在とスマホが繋ごうとしているSSIDが両方バレる。

そんなこんなでSSIDステルスは推奨されていないのが現状。

解決方法

さて、話を戻そう。

SSIDステルスは「Wi-Fi(SSID)一覧」にあがってこないので手入力することになる。

接続先名を手入力

ただ、接続先がSSIDステルスだと最新のAndroid(多分iOSでも)では「保存済みネットワーク」に設定が記憶されるだけ。

接続は実行されず未接続のままとなる。

これをどうにかするにはWi-Fi登録時に詳細設定を開く。

詳細設定を押す

「非公開ネットワーク」のチェックを「いいえ」から「はい」にする。

非公開ネットワークを「はい」にする

あとはそのまま登録するだけでOK。

分かってしまえば何てことないが、年々アップデートされる技術に合わせて知識もアップデートしていかないといけない1つの事例だ。

この機にSSIDステルスを辞めるかどうかも含めて、色々考えるきっかけになった出来事だった。