
職業訓練を活用しよう
失業した時に「失業保険」と並んで頼りになるのが「職業訓練」だ。
ただ時期によってバラつきがあるので、4月や10月など大型訓練が集中しているタイミングを逃さないようにしよう。


職業訓練のメリット
失業保険受給者にとって、職業訓練は以下のようなメリットがある。

例えば「医療事務」の資格を取るのに専門学校の3か月コースに通ったら10万円以上かかるだろう。
これが職業訓練なら授業料無料で、毎月の交通費も支給され、さらに訓練が終わるまで失業保険がずっと延長される。


地方だと職業訓練コースは限られるが、それでもいくつかの分野から選べるはずだ。
例えばWordやExcelを学べる短期訓練や、保育士免許を取得できる長期訓練など。

ここで1つ注意がある。
失業保険延長や交通費等の措置を受けるには「訓練開始日の時点で失業保険の残日数が1/3以上残っていること」が前提条件だ。

職業訓練を検討している人は、失業保険が支給される前から行動を起こそう。

職業訓練開始までの流れ
私の利用しているハローワークでは、職業訓練開始までの日程は以下の通り。

ジョブカードというのは、自分の目指すキャリアプランを記入する紙だ。
ハローワークで聞いた電話番号に掛け、キャリアコンサルタントの予約を取って「訓練を受けて就職したい」という相談をする。
そこでジョブカードを完成させ、ハローワークはそれを基に「分かりました。職業訓練を許可します」と受講指示を出す。
受講指示が出たら、あとは選考だけだ。

訓練コースによっては定員割れする事もあれば、2倍や3倍といった倍率になる。応募倍率はハローワークで教えてもらえる。
職業訓練の相談ついでに聞くと良いだろう。
筆記試験は訓練コースにもよるが、小・中学校で習うような計算問題や漢字問題が中心。面接では「就職の意志」が重要となる。

と言うのも、職業訓練校は役所からお金を貰って職業訓練を実施している。
役所からの評価は「訓練生が就職したかどうか」だ。最後まで授業を続けたとか、訓練と関係のある職業に就いたかは関係ない。
よって、積極的に就職活動してくれて、かつ就職までのあと一歩を埋めるために訓練を必要としている人が理想なのだ。

職業訓練を検討している人は、自分に合ったコースを早めに見付けて、スケジュールと対策をしっかりと立てて合格を目指そう。